泣いても笑っても今回が最終回です。
救いのある終わりはあるのか?
進撃の巨人139話最終話「あの丘の木に向かって」ネタバレ
少年エレンとアルミンの会話
唐突に、少年時代のエレンとアルミンの会話から始まります。
アルミンは、「進撃の巨人で見た未来を為とはいえ、なぜあそこまで自分をボコボコにしたのか?」「ミカサをデタラメ言って傷つけたのは何故か?」
それに対して、エレンは「自分でもちょっと何やってんだろうって思いながら勢いと流れに任せて本当、悪かった」と謝罪します。
すると、アルミンが「やってきたすべてのことは、人類の敵となったエレンを討ち取ることで僕らを英雄に仕立て上げるためなの?」と聞くと、エレンは頷きます。
続けて、「お前達は生き残った人類すべての恩人になって、みんなから尊敬されるようになる」と言います。
アルミンは「それじゃあ、巨人大戦後のタイバー家みたいに壁外人類の報復からパラディ島を守れって言うの?」と聞きます。
エレンは「8割の人間はこの戦争で亡くなる、だから戦争なんてできない」と伝えます。
アルミンは全部僕たちのためにやったのか?と尋ねます。
エレンは始祖ユミルの話を始めます。
「始祖ユミルが神にも等しい力を手に入れた後もなぜ、親を殺し舌を抜かれた相手であるフリッツ王に従っていたのか」
それは「始祖ユミルはカール・フリッツを愛していた」からと言います。
エレンは「ユミルがなぜそこまでカールフリッツを思っていたのかはわからないが、自由を求めて苦しんでいたのは事実だ」と言います。
そして、その苦しみから解放してくれるのがミカサだと言います。
アルミンは何故ミカサなのかと尋ねますが、エレンは「そりゃあ、始祖ユミルにしかわからねぇよ」と答えます。
続けて、エレンは「オレが確実にわかっていたことは、ミカサの選択がもたらす結果」
この結果はミカサがユミルを解放すること。
そして、「すべてその結果に行き着くためだけに、パラディ島で殺し合いをさせて、大切な仲間、生き残れるかどうかもわからないまま戦いに巻き込んだ」と言います。
どうやらこれが、22巻でエレンが勲章授与式でヒストリアと接触した時に見た未来のことのようです。
エレンのミカサへの想い
二人は海へ出ます。
姿も今の年齢に戻っています。
アルミンはエレンのことを忘れて誰かと幸せに生きていけると思う?と尋ねます。
それに、エレンはわかんないと返すと、突然アルミンはエレンの顔を殴りつけます。
「ミカサの恋心を無下にしたことはどう思っているんだ?」
「案外すぐに良い人見つけたりするんだろうな」
などの言葉を投げつけます。
「いやだ」「そんなの嫌だ」「ミカサに男ができるなんて」「一生オレだけを想っててほしい」「オレが死んだ後もしばらく10年以上は引きずっててほしい」と本当の想いを明かします。
これにはアルミンも、そこまでカッコ悪いこと言うとは…と驚いている様子。
アルミンは他の方法を一緒に探すよう提案しますが、エレンはそれを拒否します。
なぜなら、「オレと同じでみんな死にたくなかったはずだ」と。
そして、エレンはもう時間であることを伝えます。そして、今ここでアルミンの記憶を消すと伝えます。
「次に会う時は殺し合いになるが、すべてが終わった時にはまた、このことを思い出す」とアルミンに伝えます。
アルミンはエレンが自分たちのために「悪役」になってくれたことを感謝します。
巨人を駆逐=巨人の力がこの世からなくなる
すると、アルミンは巨人化が解けた状態で目が覚めます。
文字通り「すべて」が終わったので思い出したようです。
そこにエレンの頭を抱えたミカサがやってきます。その光景を見て、アルミンは泣き崩れます。
ミカサは「アルミンも記憶が戻った?」といいます。
アルミンは「ミカサの選択がこの世から巨人の力を消し去ることになることをエレンから聞いた」ことを伝えます。
ジャン、ライナー、コニー、ガビも元の姿に戻ります。そして、すべての人が巨人から人へ戻っていきます。
ジャン、ライナー、コニー、アニもエレンが会いに来た記憶を思い出します。
場面変わって、リヴァイ兵長。
目の前には亡くなったエルヴィン、ハンジ、ミケなど、調査兵団の面々がいます。
「見ていてくれたか?」
「これがお前らが捧げた心臓の結末らしい」とつぶやきます。
そして、亡くなった調査兵団の面影は心臓に手を当てる敬礼をしながら消えていきます。
兵長は涙を流し、敬礼を返します。
戦いの終幕
ミカサは号泣するアルミンを横目にその場を立ち去ろうとします。
このままいたら、エレンを埋葬できないと考えたためです。
アルミンもそれに同意し、見送ります。
アルミンも自分のすべきことを成すために動きます。
場面変わって、人間に戻ったジャン、コニーたちの周りをミュラー長官とマーレ兵が包囲。
ミュラー長官は銃を構えさせながら、人間であることを証明してほしいと訴えます。
それがなかなかできないジャン達の前に、アルミンが現れます。
「こちらがまだ巨人の力を有しているのなら、巨人の力を使って抵抗するでしょう」「ですが、銃口を向けられた今も無力な人のままであることは我々が人である何よりの証明です」と訴えます。
そして、「「進撃の巨人」エレン・イェーガーを殺した者です」と宣言します。
進撃の巨人のラスト
どうやら、この戦いは後日「天と地の戦い」と呼ばれるようになったようで、それから3年後。
子どもも3歳になったそう。性別や父親は誰なのか分かりませんでしたね。
ヒストリアのアルミンが読み上げます。
その内容が…
エルディア国は報復を恐れてイェーガー派が根強くのこり軍備を拡大していること。
エレンが言った「エルディアと世界のどちらかが消え去るまでこの戦いは終わらない」というのは正しいかもしれないが、エレンが残したこの世界をどうにか守っていくというような内容。
ヒストリアはキヨミと東国と国交を保って、島を仕切っているよう。
アルミン達はその手紙を持ってパラディ等に向かうため船に乗っています。
ジャン、コニー、ライナー、ピーク、アニも一緒です。
目的は和平交渉です。
エルディア国と、世界の平和を構築するためでしょう。
場面変わって、リヴァイ、ガビ、ファルコは別の場所で楽しそうに歩いています。
リヴァイも元気そうですが、アッカーマンの力も無くなったのか車椅子です。ファルコがおしてあげていますあ。
マフラーを巻いてくれてありがとう
1話でエレンが居眠りをしていた木の下に、ミカサが作ったであろうエレンのお墓があります。4本のバラが前に置かれています。もう戦士ミカサはいません。3年経ってさらにきれいになっています。
もうすぐ、みんなが会いにくるよとミカサは呟きます。
ミカサは、またあなたに会いたいと涙を流しつぶやきます。
そこに白い鳥がやってきて、乱れたマフラーを巻きなおしてくれます。
ミカサは驚きますが、その鳥が飛び立つのを見送りながら…
「エレン…」
「マフラーを巻いてくれて」
「ありがとう…」
これで物語は終わりです。