「アンノック」は、1894年、スコットランドの東ハイランドに位置する小さな町、ハントリーで創業されたノックドゥー蒸留所で造られたシングルモルトウイスキーです。ノックドゥー蒸留所の創業者は、ユナイテッド・ディスティラーズ社の前身であるディスティラーズ・カンパニー・リミテッド社で、蒸留所がノックヒルの丘のふもとにあることから、ゲール語で「黒い丘」を意味するノックディーの語源ともなっています。生産量の大半は15-20ppmのピートを炊きこんだブレンド用モルトとして造られています。シングルモルトとしてリリースされるウイスキーは、ピートを控えてより華やかに仕上げられたスペイサイドらしいボトルです。
ノックドゥー蒸留所はしばらくピーテッドモルトを使用していませんでしたが、2003年より再開し、「アンノック ピートハート」は、アンノック史上最高のピートレベルを誇る40ppmのピーテッドモルトを使用した黒いアンノックです。バーボンカスクで最低10年以上熟成させたボトルで、押し寄せるスモーキーバーストの後にフルーティーさが際立つ魅力的な一本です。
■香り
最初はスモーキーな香りが広がりますが、そのあとに完熟した洋梨のようなフルーティさとシトラス系のフレーバーが広がります。
■味わい
バニラのような濃厚な甘みと爽やかなレモンが複雑に調和され、チョコレートを思わせるビターなニュアンスが味に深みとコクを与えてくれます。
■余韻
甘みとスモーキーな余韻がいつまでも長く続きます。
オススメの飲み方:ストレート、ロック、トワイスアップ