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正しいSEO対策の基本はユーザーが満足するページを作ること

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SEOと言われれば、サイト運営をしている方なら一度は聞いたことのある言葉だと思います。

しかし、正確に理解している方は少ないのではないのでしょうか?

ここでは、SEOとは何か、SEO対策の背景と今、最も効果的なSEO対策について、2017年最新版のものをご説明できればと思います。

SEOとは?

SEOとは、「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の頭文字を取ったもので
直訳すると「検索エンジン最適化」となります。

SEOの特徴として、上位表示するのにリスティング広告と異なり直接的な費用がかかりません。その為、Webサイトで多くのアクセスを集めたいメディアでは必要不可欠の取り組みであると言えるでしょう。

実際に、SEOと広告の両方でアクセスを集めているメディアでは、SEOでの流入が70%、広告での流入が30%と言われている事からも、SEOの重要性がわかります。

また、サイト運営者が出来る限り上位に表示をさせようと血眼になっているのは、掲載順位のクリック率が関わっています。

Internet Marketing Ninjasは、「2017年の検索順位別クリック率」として、以下のようなデータを発表しています。

1位 :21.12%
2位 :10.65%
3位 : 7.57%
4位 : 4.66%
5位 : 3.42%
6位 : 2.56%
7位 : 2.69%
8位 : 1.74%
9位 : 1.74%
10位: 1.64%

1位と3位のクリック率には3倍近い開きがあり、1位と10位の差は12倍以上です。
これだけの差が生まれるのであれば、サイト運営者が獅子奮迅するのも理解していただけるかと思います。

SEO対策とリスティング広告の表示される場所は?

例えば、下記は「SEO 方法」と検索した結果になります。
・青色で囲った部分はリスティング広告で表示されているサイト
・赤色で囲った部分はSEOで上位表示されているサイト

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基本的なSEO対策とは

SEO対策は具体的に何をすることがと言うと下記の3点を行うことです。
①ユーザーが価値を感じるコンテンツを作成して
②検索結果で自社サイトをできるだけ上位表示させて
③サイトへの流入を増やしたり、自社のブランディングを図ること

コンテンツの質が最も大事

まず最初にやらないといけないのはコンテンツ作成です。現在のSEOにおいて最も大切なのはコンテンツ質です。

内部対策も外部対策も非常に大切ですが、まずはコンテンツの質が良くないとリンクも集まりませんし、Googleクローラーに評価されない為、上位表示が出来ません

Googleは良質なコンテンツサイトを上位表示する

Googleは、ユーザーが「知りたい」や「欲しい」といったような願望や悩みを満足させてあげられるコンテンツを作成しているサイトを、上位表示するよう心がけています。
その為、記事やコンテンツも、検索ユーザーに満足してもらえることを最重要視して作成することが大切です。

良質なコンテンツにはリンクが集まる

検索ユーザーはコンテンツが何かしらの役に立つ、みんなにも紹介したいと感じるほど良質なコンテンツであれば、自然とリンクが集まります。
リンクが集まれば、ページの評価も上がり、検索トラフィックも増加していきます。

過度な自演リンクはやめましょう

リンクが集まるとサイトの評価は上がりますが、以前のような、ただ上位表示を集める為だけにリンクを自演することは、Googleの隙をついて無理矢理上位表示をねらうような事は通じなくなっています。(Googleのサイト調査の制度が上がってうまくいかないです。)

そうでは無くて、ユーザーが価値を感じるコンテンツを作成して上位表示を狙う「正しいSEO」が大切です。
また、ユーザーに価値のあるコンテンツが作成できれば、多くのユーザーに賛同してもらえ、高い成果(コンバージョンの獲得)を出すことができます。

それでは、どのような取り組みを目指すべきなのでしょうか?
下記より説明していきます。

※SEO対策にリンクを受けることは意味はあります。しかし、Googleを騙すようなものはやめましょう。

本当に重要なのは、ユーザーに価値を感じてもらうコンテンツを作るという事という意味です。

正しいSEO対策

SEOという単語がGoogleで月間にどれだけ検索されているかご存知でしょうか?
なんと、約70万弱です。
この数字からも、多くの企業や、サイト運営者がSEOで苦戦いるからだと考えられます。
それでは、なぜこれほど多くの方がSEOで成果を上げる事に苦戦しているのでしょうか?
それは、一般的なSEOの考え方が少しズレているからです。

多くのSEO対策の担当者は、SEO対策のことを検索エンジンを誤認させる手段としか考えていません。具体的に言うと、内容の無いページを、価値のあるページと誤認させて、無理矢理に上位表示させようとしているということです。

もちろん、当のGoogleはそんなことは期待してません。

Googleは、上位表示をするページはユーザーに価値のあるページということを明確に宣言しています。

これは、「理想の検索エンジンとはユーザーのニーズに一致する情報を提示する仕組み」というGoogleの考えに基づいています。

なぜそのような理想を追求しているかは下記の記事をご覧ください。

つまり、Googleが「ユーザーに満足してあげられるサイトを上位にあげますよ」と言っているのにの関わらず、多くの方は、何故かGoogleのアルゴリズムを出し抜くことだけを考え、Googleのスキをついた方法で無理矢理サイトを上位表示させようとしているのです。

せっかく、上位表示する答えを提示してくれてるのにも関わらず、Googleの要望に答えられていないのです。

現在の正しいSEO対策というのは、Googleの「検索エンジンとはユーザーのニーズに一致する情報を提示するもの」という理想の実現を手伝うことです。

つまり、ただひたすら、ユーザーに価値のある素晴らしいページを作成し続ける事が一番の近道です。

あなたのサイトが、ユーザーに与えられる価値が大きいほど、Googleからの評価も上がっていきます。

なぜそもそもGoogleは検索ユーザーを最も大切にしているか?
Googleは多岐に渡ってビジネスを行っている世界的な大企業です。
とはいっても、その収益のほとんどは、広告収入です。

もし、Googleの検索エンジンで調べた情報が、有用でないものばかりを上位に表示していたらどうでしょうか?
Googleの検索エンジンを利用してもらえなくなるという事も考えられるでしょう。

そうなると、Googleという企業の収益の大部分を締める広告収入が減ってしまう事に繋がります。

その為、Googleは検索ユーザーを最も大切にしているのです。

以前に流行したブラックハットSEOと衰退

現在、SEO対策を正しく理解できていない方が多いのは、以前に流行ったブラックハットSEOがまだ通用すると考えているという点も大きいかもしれません。

SEO対策というものを手段としか考えてない多くの方は、ユーザーにとって大して内容の無いサイトページをテクニックを使い半ば無理矢理上位表示しようとしているのです。
これをブラックハットSEOと呼びます。

以前は、実は内容は無いが、価値のあるページに見せかけて、上位表示をさせるということが可能だったのです。

しかし、Googleのアルゴリズムの進化により内容のないページが上位表示されることはまずありません。かえって、2つ壁が出来てしまいます。

ブラックハットSEOの二つの壁

1つは上記でも述べた通り、現代のSEOはユーザーに価値があるページを上位表示するというものなので、テクニックだけではなかなか上位表示が難しいということです。

もう一つは、無理矢理テクニックを使って上位表示できたとしても、技術に頼ったコンテンツは、内容が良くない場合が多いので、なかなか成果が上がらないということです。

ブラックハットSEOに関しては、現在は効果が見込めないと言えるでしょう。

有効なホワイトハットSEOとは

一方で、SEO対策を、ユーザーに価値のある素晴らしいページを提供する事と認識している方は、まずは、内容の濃いコンテンツの作成を目指します。

また、内容だけでなく、その素晴らしいコンテンツを読みやすいようにサイト内を整えることで、ユーザーの理解を助長するようなページ作成を心ががけます。

・見出しのhタグの整理

・内部リンクの整理

これらをホワイトハットSEOと呼びます。

最初は上位表示されなかったとしても、Googleは先に述べた通り、理想の検索エンジンとは「ユーザーのニーズに一致するものを提示する」という考えがあるので、最終的には上位に表示をする事ができるでしょう。

ユーザーに価値あるコンテンツの二つの利点

これには、2つの利点があります。
1つは最初は上位表示ができなかったとしても、コンテンツの内容がユーザーに価値のあるものであれば、Googleがそれを理解して、いずれ上位表示をしてくれるようになる。

もう一つは、実際にサイトに訪れてくれた場合、コンテンツの内容が良いので、成果が上がりやすいということです。

Googleのアルゴリズム変更の背景とこれからのSEO対策

以前までのSEOは、Googleのアルゴリズムのスキをついて、内容の無いページであっても、価値のあるサイトであると誤認させて、上位表示狙うというなテクニックを追求する事でした。

今有効な、ユーザーにとっての価値あるページを作ると言った事はあまり考えられず、検索エンジンの不完全なところを突いて、上位表示して、成果を出すという事が可能だったのです。

その結果、検索結果にあまり内容のないサイトが上位表示されているという事も少なくない状況になりました。

この状況に危機感を覚えたGoogleはある対策を行います。
それがアルゴリズムの改善と変更です。

それでは具体的にどのようなアルゴリズムなのかご説明します。

Googleのアルゴリズム変更

Googleは、検索ユーザーにとって有用なサイトを検索結果で表示ができるように日々改善を行っています。 その中で影響力のある2つのアルゴリズム変更がパンダアップデートとペンギンアップデートです。

パンダアップデート

低品質なサイトの掲載順位を下げ、良質なサイトを上位表示させるアルゴリズムの変更。

ペンギンアップデート

上位表示する為だけにGoogleのスキを突いてSEO対策をしているサイトの掲載順位を下げ、ユーザーに価値のあるページを作っているサイトを上位表示させるアルゴリズムの変更。

このような、アルゴリズム改善や変更を行っていくことでGoogleのアルゴリズムにはほとんどなくなりブラックハットSEOは通じなくなりました。

その為、現代においては、ユーザーに価値のあるページを作成しているサイトが
Googleのアルゴリズムから考えても良いといえるのです。

現在重要視されているSEO対策

このページで何度も説明させていただいていますが、現在最も評価されるのは、ユーザーに価値のあるページが多くあるサイトです。

前述したような、ブラックハットSEOはGoogleの進化していくと共に、更に淘汰されるでしょう。

コンテンツSEOはもっとも重要

現代では、ユーザーに価値を感じてもらえるサイトが上位表示されるというのはご理解いただけたかと思います。SEO対策もそれを意識することが大切です。

一般的にSEO対策には、3つの要素があります。
・コンテンツSEO
・内部SEO
・外部SEO

この中でもコンテンツSEOは最も重要です。それでは、それぞれどのようにすれば良いのでしょうか?

コンテンツSEOが最重要な理由

コンテンツSEOというのは意味は簡単で、ユーザーに価値を感じてもらえるコンテンツを作成して、提供するSEO対策の事を言います。

Googleが1番大切にしている、検索エンジンとは検索ユーザーに有用なページを提供するという理想に則ったSEOと言えます。

そこで、インターネットマーケティングの格言として生まれた言葉が「Contents is King!」です。

文字通り、ネットを制すにはコンテンツの質が最重要ポイントになっていることが現れていると言えるでしょう。

良質なコンテンツのあるサイトを評価する理由

今後のGoogleの評価の考え方は下記のページを見ればわかると思います。

Google ウェブマスター向け公式ブログ: 2012/04

Google はこれまで、検索エンジン最適化(SEO) は、有益で建設的なものと成りうる(英語)、と発言してきましたが、それは 私たちだけの意見ではありません(英語)。実際、効果的な検索エンジン最適化は、サイトをよりクロールしやすく、個々のページをよりアクセスしやすく、そして見つけやすくすることができます。たとえば、専門家以外の人が検索に使うキーワードを調査することにより、専門用語ばかりのページを避けるといった単純なことも、検索エンジン最適化のひとつです。
ホワイトハット SEO(ウェブマスター向けガイドラインに違反しない SEO)は多くの場合、サイトの使い勝手の改善や、素晴らしいコンテンツ作成の助長、サイト表示の高速化など、ユーザーと検索エンジンの両方に良い効果をもたらします。また、優れた検索エンジン最適化はマーケティング的視点でも見ても非常に有効であることが多いのではないでしょうか。サイトをより魅力的にするような方法、工夫を考えることは検索エンジンにも、ソーシャルメディアにも非常に有効です。良質なサイトを制作することは、しばしばウェブ上のサイトの評判を向上させ、その結果より多くのサイトからのリンクの獲得や、多くのユーザーのサイト訪問をもたらすでしょう。

引用 GoogleWebマスターブログ

1つ目としては、Googleは、サイトの使い勝手の改善や、素晴らしいコンテンツ作成の助長、サイト表示の高速化などユーザーにとってもGoogleにとってもいい効果がありますと発言しています。

将来は今よりもっと良質なコンテンツを持っているサイトが上位表示されるようなアルゴリズムになっていくと考えられます。

2つ目は、優れた検索エンジンの最適化、つまり、Googleがユーザーに価値のあるサイトを評価して提供する事はマーケティング目線で見ても非常に有効であるものではないか?と発言しています。

検索ユーザーの要望に一致したサイトを提案するとコンバージョンも高い成果を出すことができますよということです。これは、言い換えると、Googleは「ユーザーに価値のあるコンテンツ提供したいから、上位表示して欲しいなら、良いコンテンツを作ってね!良いコンテンツであるとコンバージョンもしやすいし」ということです。

これはとても大切な事で、
例えば、「脱毛器」の類似ページA,Bがあったとします。

Aの方は、脱毛器の説明とパッケージ写真だけ
Bの方は、脱毛器のメカニズムから、なぜ脱毛器で脱毛ができるのかといった説明。
そして紹介する脱毛器自体が他のものとくらべて、どこが良いのか具体的にかつ論理的に説明されています。
また、使ってみての感想や、商品の開封されてからの写真も掲載もされている。

AとBが同じ商品であったらBのサイトの方が売上が良いのは明らかですよね。

洗練された価値あるコンテンツはコンバージョン率も上げてくれるのです。

独自コンテンツを高く評価する

Googleは下記ページにてオリジナル性の高いコンテンツを高く評価すると発言をしています。
[https://webmaster-ja.googleblog.com/2012/10/google-search-algorithm-change.html:title]
おそらく、Googleの考えとして、オリジナル性の高いコンテンツは、ユーザーにとって価値
あるページであるものという考えが現れているのだと思います。

一方で、ほぼコピペだけで作ったようなサイトは淘汰されていくという事でしょう。

例えば、フライパンの説明ページでも
・色
・重さ
・値段
といった内容はそこまで価値のあるものとは判断されず。
※もちろん必要ですが

・料理してみた感想
・見た目のレビュー
などなど、オリジナルのコンテンツは非常に高く評価されます。

内部SEO対策

SEO対策において、現在はユーザーに価値のあるコンテンツを作成するというのが一番重要であることに変わりはありません。

しかし、コンテンツが素晴らしくても、見せ方や見栄えがユーザーにわかりにくいとなかなか上位表示されませんし、Google(検索エンジン)が認識しにくい場合もなかなか評価されません。

なので、「両者にわかりやすい見せ方にサイト内部を設計しましょう」というのが、内部SEOになります。

具体的に言うと
・タイトルタグや見出しタグ(hタグ)をうまく利用出来ているか。

・キーワードはしっかりと使えているか

・リンクの設置、

・サイトマップの設置

どれも基本的なことですが、細部までこだわって対策できているサイトはほんの僅かです。
1つ1つ行えるといいと思います。

外部SEO対策

外部SEOと言われると、被リンクを増やすことで上位表示を狙うようなブラックハットSEOを想像するかもしれませんが、それだけではありません。

現代においてでも、Googleは、健全なサイトからのリンクは評価の対象としていますので、よく言われる「被リンク」の対策が全て悪いというわけではありません。

アルゴリズムのスキを突くような、自演被リンクや過度な相互リンクが良くないと言っているだけで一般的な被リンクについては、今まで通り良いものとして評価してくれます。

なので、被リンクをもらえるような素晴らしいページを作成しましょう。

まとめ

これからのSEOは
そもそもユーザーは何のために検索をするのでしょうか?
〇〇駅まで道のりが知りたい。
あの俳優さんの経歴が知りたい。
サッカーのルールってなんだっけ?
数学で分からないところがある
靴買いたいから調べよう。

検索する機会はたくさんありますが、
全てにおいて「知りたい」という事は同じだと思います。
その知りたいという事に対して、しっかりと答えてあげられるようなページを作ることが<br一番有効なSEO対策になります。

ユーザーに価値のあるコンテンツを作ったものが今インターネットでは一番強いです。

※追記
私が実際に掲載順位を挙げた方法についてまとめた記事を書きましたので、ご参考までにどうぞ。

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