まとめ

世界に43人だけの「黄金の血液」「Rh null」を持った血液型がある!日本人も持っている

全人類皆を助けうる「黄金の血液」

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「黄金の血」と呼ばれる血液型を知っていますか?。300万人に1人しかいない非常に珍しい血液型なのです。それではなぜ「黄金」と呼ばれるのでしょうか?その理由は、相手がどんな血液型であろうが輸血が出来る「Rh null」という血液を持っている方達なのです。ちなみに、黄金の血液という名は、パリの国立免疫血液学研究所の所長が「golden blood」と呼んだのが始まりと言われています。

異なる血液型に異なる血液を輸血してはいけない理由

そもそもなぜ異なる血液型に異なる血液を輸血してはいけないのでしょうか?
さまざま要因はありますが、一番大きなものは、「ABO式血液型」です。
これは、凝集原と凝集素というものが関係しています。

凝集原に対抗する凝集素をもっていると抗原抗体反応がおこってしまいます。
具体的に、どうなってしまうのかというと、血液が固まってしまうのです。

文章化すると下記です

輸血する血液型 → 輸血される人の血液型の考え方

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A型 → A型、AB型は輸血OK

A型にはA型の凝集原があります。その為、α型の凝集素(抗体)を持つB型、O型には輸血できません。

B型 → B型、AB型輸血OK

B型にはB型の凝集原があります。その為、β型の凝集素を持つA型、O型には輸血できません。

O型 → A型、B型、AB型、O型輸血OK

O型には凝集原がありません。その為、どの血液型にも輸血できます。
※O型はα、β両方の抗体を持っているので、O型の血液しか受け取れません。

AB型 → AB型は輸血OK

AB型には、A型、B型の凝集原があります。抗体の無いAB型にしか輸血できません。

「Rh式血液型」も関係している

輸血をしてもいいのかという要因は「Rh式血液型」というものもあります。Rh血液型の抗原はD,C,c,E,eの5つの代表的なものがあります。一般的にRh血液型といえばD抗原の有無を指し,これは、よく言うRh+、Rhマイナスに係るものです。これらによっても輸血の可否が決まります。

300万人に1人「黄金の血液」の正体は「Rh null」

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それでは、なぜ黄金の血液は誰にでも輸血が出来るのでしょうか?
人間の赤血球の表面には、最大で342種類の抗原があり、それによって輸血の可否が決まります。先述した通り、いくつか輸血をするのに制約がありますが、「黄金の血液」にはその制約がありません。「Rh null」というRhの抗原が無い血液です。

黄金の血液の歴史

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黄金の血液が初めて発見されたのは、1961年のオーストラリア原住民からと言われています。なぜオーストラリアで初めて発見されたのかというのは不明です。日本で確認されたのは、1967年が最初です。

現在は、「黄金の血液所有者」は世界に43人だけ

どんな血液型に輸血しても拒否反応が起こらない黄金の血液を持っている人は、世界は広しといえども、現在は43人しかいません。

黄金の血液を持っていて、輸血OKは6人のみ

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43人の内、輸血をしてくれると言っているのはわずか6人しかいません。ブラジル、中国、アイルランド、アメリカ、その中に何と日本人の方もいらっしゃいます。その血液ははイギリスの研究所で厳重に保管されている。

黄金の血液は1か所でしか保存されていない

そんな黄金の血液が保存されているのは
イギリスのInternational Blood Group Reference Laboratoryという研究施設です。
通称:IBGRL
黄金の血液はこの施設でしか保存されていません。
保存方法はかなり厳重で、1パック、1パック分けられるのはもちろんですが、保存方法も一切混ざらないように完全に個別で処理が行われます。

黄金の血液の最大の弱点

人類を救いうる黄金の血液を持っている方々ですが、素晴らしいものを持っているのと引き換えに大きな弱点を持っている。それは、「黄金の血液」しか輸血を受けることが出来ないのです。もっとも、全く輸血を受けられないのではないですが、「黄金の血液」以外の輸血を受けた後、輸血2回目以降は抗体が出来てしまって、溶血反応が最悪の場合亡くなってしまうことも十分にあり得ます。

まとめ

黄金の血液は誰もを救うことはできますが、持っている方は、誰からも救われません。字面はとてもかっこいいですけど、大けがは出来ないですね。

最後までありがとうございました。

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