新型コロナウイルスの二重変異株が話題となっている今、インドではすでに【三重変異株】が発生してしまいました。
これは二重変異株から進化したもので、二重変異株の封じ込めの失敗したことが原因と考えられます。
今回はこのインドで発生している新型コロナウイルスの三重変異株に効くワクチンは現在あるのか?致死率はどれくらいか?日本に来る可能性は?こちらについてまとめます。
インドの三重変異株に効くワクチンはあるのか?
結論から言うと、無いと考えられています。
つまり、すでにワクチンを打ち、なんらかの新型コロナウイルスに抵抗力がある場合でも、この三重変異株に対しては安全ではないということです。
インドの研究機関CSIR-Institute of Genomics and Integrative Biologyの研究者ヴィノド・スカリアさんは、三重変異株は二重変異株から進化したもので、新型コロナウイルスが急速に拡大したことが原因で変異が起きたと考えられていると述べています。
このウイルスはマハーラーシュトラ州、デリー州、西ベンガル州、チャッティスガル州の4つの州から持ち込まれた患者を調査することで発見されたため、ベンガル変異株とも言われています。
二重変異株のワクチン開発で追われているのにも関わらず、三重変異株の登場ということです。
三重変異株の致死率はどれくらいか?
致死率については、現在明確な数値は出ていませんでしたが、感染力については、二重変異株が30倍だったことを考えると、もしかするとそれ以上の感染力を持っているかも知れません。
三重変異株が日本に来る可能性は?
上陸する可能性は大いにあるでしょう。
理由としては、空港の検査がPCR検査よりも精度が劣るとされる抗原検査しか行われていないためです。
封じ込めを行わない限り、日本への上陸は秒読みかも知れません。
日本では22日に二重変異株が発見されたばかり。
三重変異株が上陸し、感染拡大してしまうと医療体制は間違いなく崩壊すると考えられます。
さらに怖いのは、新型コロナウイルス自体の変異の速さです。
西武学園医学技術専門学校東京校校長の中原英臣さんが言うには、これほど変異が早いウイルスは人類史上初めてと評しています。
インドは世界的に見てもワクチンの保有数が多い「ワクチン大国」です。
そんなインドですら対策や封じ込めができないと、感染者が連日30万人規模になってしまいました。
日本政府は水際対策や監視体制の強化を通じ、感染拡大防止策を徹底していきたいと息巻いていますが、今まで主流の変異株は全て上陸させてしまっています。
中原英臣さんは、上陸を本気で防ぐのであれば世界各国の入国を制限するしか無いと述べています。
現に第一波と言われる感染拡大も中国から持ち込まれたことを覚えていますでしょうか?
日本もどこかでしっかり腰を据えて、封じ込めを行い、ワクチンの開発を進めない限り、新型コロナウイルスの変異とワクチン開発のイタチごっこになってしまうのでは無いでしょうか?