アメリカンウイスキー

アメリカンウイスキー(バーボン)飲み方と特徴と歴史をレビュー

世界五代ウイスキー(スコッチウイスキー、アイリッシュウイスキー、アメリカンウイスキー、ジャパニーズウイスキー、カナディアンウイスキー)のうちの一つにも数えられるアメリカンウイスキー。

アメリカンウイスキーの意味はアメリカ国内で作られているウイスキーの総称です。

こちらでは、古くから作られているアイリッシュウイスキーやスコッチウイスキーとはまた違った味わいを持つアメリカンウイスキーの魅力と歴史をご紹介します。

アメリカンウイスキーの歴史

まだ、アメリカ合衆国が建国されていないまだ「新大陸」と呼ばれていた時代17世紀、アメリカ大陸の植民地化が始まり、ヨーロッパから蒸留の技術が持ち込まれるようになりました。

早くから、今のヴァージニア州のあたりでオランダ人がジンを、フランス人がブランデーを製造していました。

ウイスキーが盛んに作られるようになったのは、そのちょっと後の18世紀で、アメリカ東海岸にスコットランド人とアイルランドが移民してからになります。

ただ、最も早くウイスキーを作り始めたのは、一説によると、1622年にジョージ・ソープという製粉業者がトウモロコシを使って蒸留酒ウイスキーを作っていたと言われます。

スコッチウイスキーやアイリッシュウイスキーは主に麦芽を使用して製造しますが、アメリカで多く取れるトウモロコシを使ってウイスキー作りを始めました。

これがアメリカンウイスキーの誕生です。

バーボンウイスキーの誕生

ウイスキー作りが盛んになると、国はウイスキーに重い税をかけるようになりました。

製造者はそれから逃げるように、ヴァージニア州からテネシー州やケンタッキー州へ移動しました。

すると、都合のいいことにテネシーやケンタッキーは内陸で原料のトウモロコシの栽培に適していたのです。

この地で急速に蒸留技術が発展します。

そこで生まれたのがバーボンウイスキーです。

そのバーボンウイスキーの第一人者であるジャックダニエルは1866年に政府から公認された蒸溜所を創業しました。※今のジャックダニエル

これを皮切りに蒸溜所がどんどん始められるようになりました。

アメリカンウイスキーの種類

先述の通りアメリカンウイスキーは、アメリカで製造されるウイスキーの総称です。

それでは、アメリカンウイスキーにはどんな種類があるのでしょうか?

それぞれ「連邦アルコール法」という法律に定められています。

バーボンウイスキー

アメリカンウイスキーで最もポピュラーなのがこのバーボンウイスキーです。

ウイスキーの原料の51%以上をトウモロコシで作られるものを指します。

また樽に2年以上熟成させたものをストレートバーボンウイスキーと言います。

製法は、木の風味を出すために、新しい樽の内側を焦がします。

テネシーウイスキー

ほとんどバーボンと同じですが、テネシー州で取れたトウモロコシを使用し、蒸留後にサトウカエデという木炭でろ過しているものをテネシーウイスキーと言います。

製法は、木の風味を出すために、新しい樽の内側を焦がします。

コーンウイスキー

バーボンウイスキーとの違いは原料のトウモロコシの量の違いです。

ウイスキーの80%以上をトウモロコシで作られるものを指します。

2年以上樽で熟成させたものはストレートコーンウイスキーと呼ばれます。

古い樽を使い熟成させます。

ライウイスキー

ウイスキーの原料の51%以上をライ麦で作られるものを指します。

2年以上樽で熟成させたものはストレートライウイスキーと呼ばれます。

製法は、木の風味を出すために、新しい樽の内側を焦がします。

ホイートウイスキー

ウイスキーの原料の51%以上を小麦で作られるものを指します。

2年以上樽で熟成させたものはストレートホイートウイスキーと呼ばれます。

製法は、木の風味を出すために、新しい樽の内側を焦がします。

モルトウイスキー

ウイスキーの原料の51%以上を大麦で作られるものを指します。

2年以上樽で熟成させたものはストレートモルトウイスキーと呼ばれます。

製法は、木の風味を出すために、新しい樽の内側を焦がします。

アメリカンウイスキーの魅力と特徴

スコッチウイスキーはよく琥珀色と言われますが、アメリカンウイスキーはそれと比べるとやや赤みがかっている色をしています。

味は「甘くて香りで、丸い」という表現をよくされます。かといって味は控えめというわけでなくアルコール感がガツンとくるイメージです。

さらに2年以上樽で熟成させたストレートはさらに丸みを帯びると表現されます。

また、オークの樽を使うとバニラの匂いが強くなりさらに甘い香りがします。

オススメのアメリカンウイスキーと飲み方

メーカーズマーク

メーカーズマークは、農業の合間を縫って作り始めたのがきっかけです。それ以来、200年以上も続いているのはすごいです。

赤い蝋でボトルを封しているのですが、これは全部手作業というのが驚きです。

香りは、穀物の香ばしさとバニラの香りがあります。

口当たりはまろやかで、アルコール感も強くなく滑らかです。

荒々しいバーボンの中では比較的優しく丸い味わいになっています。

オススメの飲み方

ソーダ割りがオススメです。

ハイボールにしても、香りが失われず、バニラの風味もさらに広がります。

ブッカーズ

メーカーズマークとは正反対の荒々しいウイスキーです。クラフトバーボンらしさが出ているブッカーズです。

まず注目していただきたいのがアルコール度数です。なんと64.5度あります。

色は濃い琥珀です。

香りは、オークの独特の香り、バニラのような甘みがあります。

口に含むと、高い数値の割にはアルコール感はそれほどなく、深い熟成した穀類の香ばしさとバニラのような甘みが広がります。

余韻は長く上品です。

オススメの飲み方

ロックです。

もともと、バニラのような甘みとオークの香りが非常にバランスが取れたウイスキーなので出来る限りそのままを味わうのをオススメします。

しかし、ストレートだと流石に度数が強いので、ロックにして飲むのがオススメです。

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