世界で一番長い変わってなんだろう?
こんなこと考えたことないですか?
こちらでは世界の川を長い順にランキング形式で発表していきます!
10位 アムール川 4,444km
流域面積は1,855,000k km²で11,400 m³/sの水量があります。
モンゴル、中国、ロシアの3国に渡って流れていて、最終的にはオホーツク海に流れ着きます。
アムール川の水質的な特徴に、自然界でも非常に貴重な物質であるフルボ酸を多く含んでいることが挙げられます。
そのフルボ酸が水に含まれる鉄とくっつき、黒っぽくなります。このことが理由で、中国では黒龍江と呼ばれていますね。
一見、汚染水に見えますが、むしろ逆で、フルボ酸はミネラルを多くでいて、微生物の成長を助けます。それが、水生生物の繁殖につながっているようで河口付近では豊かな生態系を確認することができます。
9位 ラプラターパラナ 4,500km
9位はラプラターパラナ川です。
流域面積はおよそ3,100,000km2で、非常に広大な面積です。
その理由に、ラプラタ川はウルグアイ川、パラグアイ川、パラナ川の各河川集合体のことを指すことが多いためです。
パラグアイ、ボリビア、ウルグアイ、ブラジル、アルゼンチンに渡って流れています。
河口部にウルグアイの首都モンテビデオ、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスがあることは有名だと思います。
ただ、生活用水として利用することは出来ても、他に商業的に利用できる川ではありません。
その大きな理由に川全体を通して非常に浅いことが挙げられます。
そのため、貿易船のような大型船を運航させるということができませんし、水力発電もできません。
経済的な恩恵はあまりなく河川と言えます。
8位 コンゴ川(ザイール) 4,667km
8位はコンゴ川です。
流域面積は3,680,000 km²で水量は39,610 m³/sです。
水量は堂々の世界第2位です。
水源は、ウランなど豊富な地下資源があることで有名なカタンガ高原で、最終的に大西洋に流れて行きます。
円を描くように流れていることもあり、多くの国に流れています。
コンゴ民主共和国、中央アフリカ、コンゴ共和国、アンゴラ、ザンビア、タンザニア、ブルンジ、ルワンダと8か国に渡って流れています。
世界2位の水量で、季節性が1年を通してなく、高低差が激しいということから水力発電ポテンシャルがあると注目はされてきました。
しっかりとしたインフラが整えば、アフリカ大陸のほとんどの電力を賄えるという計算になっているようです。
しかし、資産的な問題や紛争などからほとんど開発が進んでいない現状です。
名前の由来は以前あった「コンゴ王国」からとのこと。
1971年~1997年の期間は、ザイール共和国(現在のコンゴ民主共和国)があってザイール川と呼ばれていました。
7位 黄河(ホワンホー) 5,464km
7位は黄河です。
流域面積は752,000km²あり、長距離に及ぶ河川の中では珍しく、直線で伸びているのが特徴的です。
黄河の水質の特徴として「水一石に泥六斗」と呼ばれるほどに土砂が多いことが挙げられます。
土砂含有率においては世界でもっとも高い大河川です。上流から下流に行くにつれて、川の色が濁っていきます。
黄河流域の降水量は全般に少ないこともこの水質の理由の一つでしょう。
年間降水量が1,000ミリを超えることはほとんどありません。
黄河と言われる由来は土砂が多く混じって濁っているその色からと言われています。
また、古来より黄河は大規模氾濫を数多く引き起こしており、流路がたびたび変わってしまっているほどです。
画像でもわかる通り、流路はもちろん流れる先までも変わってしまっています。
黄河流域には1億1,000万人以上の人が住み、生活に利用をしています。
2000年から2002年にかけての利用率は84.2%に達し、河口には15.8%しか届きません。
さらに、水量が減ったところに生活排水や工業廃棄物などが混じりあって、水質汚染が深刻化しています。
40年前は黄河のほとんどの水が飲料水として利用ができましたが、現在飲料水として利用ができるのは、全体の半分以下と言われています。
歴史的には、紀元前7000年に黄河文明が興りました。この黄河文明と、もう一つの中華の大河川である長江から興った長江文明が合体して、「中国文明」となります。
6位 エニセイ~バイカルーセレンガ 5,550km
6位はエニセイ~バイカルーセレンガです。こちらはもともとは1つの川であるということを考え、1つの川とみなしています。
流域面積は2,700,000 km²、流量17,380 m³/sです。
流域面積は、ユーラシア大陸最大の河川です。
最終的には、世界最深の湖である「バイカル湖」まで流れ込みますが、そこまでを含めていいのであれば、「世界最大の水量」となります。
歴史的に、エニセイ川流域は金や毛皮の産地として知られ、ロシア帝国に恩恵をもたらしましたが、同時に流刑地でもあるという相対する2つ要素がある地域です。
現在は、人口密度は非常に低い流域になっています。その理由の一つは豊かな水量が引き起こしてしまう洪水です。
中流部にはいくつかの巨大な水力発電用ダムがあります。
5位 オビ川~イルチシ川 5,568km
5位はオビ川~イルチシ川です。
これは、2つの川の表記にはなっているものの、もともとは1つの川であるということを考え、1つの川とみなしています。
流域面積は2,430,000 km²で、流量は12,480 m³/sになっています。
広大な土地を持つロシアで最長です。
歴史的には、一般的にロシア人と呼ばれる人々が到達する前、
16世紀までは中国人、モンゴル人などが支配していました。
一際支配力が強かったのは、チンギス・ハーンの孫の一族が建国したシビル・ハン国で、オビ川からエルティシ川の広い範囲を支配していました。
しかし、シビル・ハン国は16世紀にはロシアに征服され、19世紀初頭までに流域のほとんどがロシア領土となり、今に至ります。
オビ川は一般にイメージされる河川の利用がほとんどされません。
理由は、年間のほとんどが凍っているためです。
航行できるのは6月初めから9月終わりくらいの3カ月程度で、冬になると川は完全凍結、大型トレーラーが走れるほどになります。
4位 ミシシッピー川 5,969km
流域面積は、2,981,076 km²で水量は2,981,076 km²と言われており、アメリカ大陸で2番目に長い河川です。
水源は、アメリカ合衆国ミネソタ州北西部にある氷河湖イタスカ湖で、メキシコ湾に流れて行きます。
高低差もなく、流れも緩やかなため、大型船の航行にはうってつけです。そのため、開拓時代から現代まで輸送の大動脈なっています。
ミシシッピ川付近には、アメリカ合衆国の中で重要な経済圏を支える都市が多くあります。
代表的なものが以下の都市圏です。
近年、問題視されているのは沿岸部のハリケーン問題です。
ミシシッピ川周辺は、広大な河川であるが故に開けている地域であるため被害を受けやすいです。
ミシシッピ川の名前の由来はインディアン語で「偉大な川」や「大きな川」という意味だそうです。
3位 長江(チャンジャン) 6,380km
3位は長江です。
流域面積は1,808,500 km²で流量は30,170m³/sのアジア最長で世界第三位の長さを誇る河川です。
源流は長年わかっていませんでしたが、ゴラタントン山の沱沱河ということが判明しています。
長江が流れているのは中国の1国のみですが、その流域には上海、南京などの商業都市や、成都、武漢、重慶などの工業都市など中国の経済を支える19の都市に流れています。
上記の都市19に住まう人数を合わせると4億5000万と言われていて、その生活を支えていると考えるとその重要性がわかります。
また、長江は広大すぎるが故に、部分部分で名称がつけられています。
有名なのは以下の名称です。
・源流域と通天河
青海省南部のあたり
・金沙江
長江の上流部、青海省西南部の玉樹チベット族自治州の巴塘河口から、四川省宜賓市の岷江合流点
中国大陸の文明や文化は「長江」ともう一つの大河川である「黄河」周辺で文明が興ったと言っていいでしょう。
古代から現在までで、重要都市になったことがあるのはこの2河川の流域どちらかの近くです。
2位 アマゾン 6,516km
2位はアマゾン川です。
流域面積は7,050,000 km²にもおよび、流量は209,000 m³/sと言われており、水量だけで見たらダントツで世界一位です。
水源は、ペルーのアンデス山脈のミスミ山で、ペルーの中央部を流れるマンタロ川を経由し、大西洋に流れて行きます。
このアマゾン川は、ブラジル、ペルー、ボリビア、コロンビア、エクアドルに渡って流れています。
アマゾン川には多くの生き物達が生息しており、約250種類の哺乳類、約1,800種類の鳥類が生息していると言われています。
昆虫に至っては、100万種以上が生息していると言われています。
また、アマゾンの熱帯雨林は「世界の肺」と呼ばれ、地球全体のおよそ4分の1の二酸化炭素を酸素へ変えていると言われているほど、地球上の生物の大切な資源ですが、原生林の伐採やなどで年々少なくなってきていることが国際問題として長年挙げられています。
さらには、2019年に大規模な火災が起こってしまい、その影響の二酸化炭素放出量は255メガトンにも及ぶとされ、熱帯雨林が消失されてしまったことによる炭素吸収機能低下も懸念されています。
ちなみに、この「アマゾン」というのは「アマゾネス」にちなんで命名されたと言われています。
1位 ナイル川 6,695km
1位はナイル川でした。
ナイル川は、アフリカ大陸東北部を流れ地中海に注ぐアフリカ最長級の河川にして、世界最長の川です。
流域面積は2,870,000 km²にもおよび、水量は2,830 m³/sにも及びます。
最終的には地中海につながっています。
ナイル川はタンザニア、ブルンジ、ルワンダ、ウガンダ、コンゴ民主共和国、南スーダン、ケニア、エチオピア、スーダン、エジプトとアフリカの10か国を流れています。
古来より、ナイル川は人々の生活にも多大な影響を与えており、世界四大文明の1つであるエジプト文明形成しました。
古代ギリシアの歴史家・ヘロドトスは「エジプトはナイル川の賜物と評していることからも、当時のエジプトにとってナイル川がいかに重要であったかがわかります。
現在でも残るカイロ近郊のギザには今でも大ピラミッドやスフィンクスを見てもその文明の大きさがわかりますよね。
一方で悲しいことに、この肥沃な土地をめぐって紛争も多数起こってしまっている地域です。
日本で最長の川は信濃川
ちなみに、日本で最長の川は信濃川です。
この信濃川は新潟県と長野県と群馬県に渡って流れています。
長さは367kmで流域面積は11,900 km²です。
世界と比べるとインパクト無いですが、日本規模で考えると非常に長い河川ということがわかります。
この川の付近には全体で見ると、約300万人人々が生活をしており、歴史的には「長岡船道」が運行していました。
生活必需品や商品など人々の生活に密接にかかわる重要な運送経路になっていました。
もちろん、生活用水としても利用されていましたが、交通手段重要な役割を果たしていました。
まとめ 川は文明を作り人々を支える
最長の川のランキングをまとめました。
このように見ていくと、川付近であることは生きて行く上で大きなアドバンテージになることがわかります。
歴史的に見ても、川付近には大きく力強い都市ができることが多いです。
実際に、古代文明が大きな河川で興っていることを見れば明らかです。
川の資源はは、人々の暮らしを豊かにすることがわかりますね。