英国のオックスフォード大学、フランス国立人口学研究所、オランダのラドバウド大学の研究者の集計によると、
双子が生まれる確率が歴史上最も高くなっているだろうと結論づけました。
この記事ではなぜそのようなことが起きているのかをご紹介します。
https://academic.oup.com/humrep/advance-article/doi/10.1093/humrep/deab029/6168658
今双子が生まれる確率が爆増している
英国のオックスフォード大学、フランス国立人口学研究所、オランダのラドバウド大学の研究者は2010年から2015年までの間に、世界の人口99%にあたる165国で産まれた双子の数を調べたところ、1980年から1985年までの間に、112国で産まれた双子の数と比較すると、現在の方が1.3倍双子が生まれる確率が上がっていることがわかったそうです。
数字で表すと、合計1,000人あたり9.1人の双子の出産から、1,000人の出産ごとに12人の双子に跳ね上がったことになります。
「世界の双子の相対的および絶対的な数は、20世紀半ば以降、かつてないほど多くなっています。これは、史上最高になる可能性があります」とオックスフォード大学の社会学者ChristianMondenは述べています。
双子がヨーロッパ、北アメリカ、オセアニアで特に急増
双子の生まれる確率は、1980年から1985年のデータの112国のうち74国で、10%以上の上昇率がありました。
アジアでは上昇率が34%、北アメリカでは上昇率71%まで双子が生まれる確率が上がった地域もあるようです。
双子が増えた理由は2つ
双子が生まれる確率が高くなった理由は二つあると言われています。
1.体外受精の利用の増加
一つは体外受精の量の増加にあると研究チームは言います。体外受精は、妊娠を成功させる確率を最大化させる為、複数の胚を意図的に受精させます。その為、双子以上の出産の確率が高くなるようです。
2.出産年齢の高齢化
もう一つの理由は出産年齢のが上がっていることが挙げられます。
ブラウン大学の研究によると、35歳を超えての妊娠をすると白人女性の場合は3倍、黒人女性の場合は4倍も「二卵性双生児」の出産率が上がるという研究があります。