スコッチウイスキー

変幻自在?カリラ12年、15年、18年のオススメの飲み方と特徴をレビュー

カリラはスコットランドのアイラ島で作られるスコッチウイスキーの一つでアイラウイスキーとも呼ばれる種類のウイスキーです。

カリラとは、現地の言葉のゲール語で「カリラ海峡」という意味です。

名前の由来はそのまんまで、カリラの蒸溜所がアイラ島とジュラ島の海峡を見渡せることから名付けられました。

また、ジョニーウォーカー黒のキーモルトとして使用されていることでも有名です。

カリラの歴史

カリラ蒸溜所はヘクターヘンダーソンという人によって、1846年に操業が始まりした。

しかし、経営はなかなか安定せず幾度も閉業やオーナーが変更がありました。

しかし、UDV社がオーナーになると状況が変わります。

その経営手腕によって業績が伸びて行きます。

売上が伸びていくに従い、より多くのウイスキーの製造が必要になってくると大胆にも老朽化した蒸溜所を取り壊し、改修をはじめました。

こうして、当時ではアイラ島最大の380万リットルの生産量を誇る蒸溜所へと進化しました。

カリラの製造工程で最も特徴的なのが、その冷却方法だと思います。海辺の近くの立地を生かし、海水を循環させてウイスキー冷やすという冷却システムです。

これは他の蒸溜所には見られないカリラ独自の製法です。

カリラの味わいと特徴

カリラは他のアイラ系のウイスキーと同じようにピート香とスモーキーさが特徴的なウイスキーです。

口に含むとスモーキーさ、ピート香とヨードの香りが感じられ、後になって、いちご、ハーブのような甘美な香りが鼻を抜けます。

また、あと味はキレが良くドライな感じです。

アイラモルトの中では、口当たりは軽く甘みもありますが、後味はドライで香りと味が長く続きます。

また、見た目も特徴があって、輝くような薄茶色です。見方によっては金色にも見えるほどです。

カリラのオススメの飲み方

カリラのオススメの飲み方は、他のスコッチウイスキーと同じようにロックかストレートです。

ストレートであれば、アイラウイスキーのピート香とスモーキーさを存分に楽しめると思います。

また、ロックであれば、ストレートよりはスッキリと飲めると思います。

加水しても味わいが壊れないのも良い点で、ふわっとした甘みを感じやすくなります。

他のアイラ系のラフロイグやアードベックのようなスコッチウイスキーと比べるとピート香やスモーキーさは控えめです。どちらかと言うと、ボウモアのようで、フルーティーさや甘さがあり満足できる味わいとなっています。

カリラ蒸留所のウイスキー

カリラ12

カリラ蒸留所のスタンダードボトルです。

ジョニーウォーカー黒のキーモルトなのがこの一本です。

【色】

色は綺麗なゴールド色

【ボディ】

ライトからミディアムです。アイラモルトの中では比較的軽い部類でしょう。

【度数】

43%

【香りと味わい】

口に含むと、スモーキーでヨードの香りの一般的なアイラウイスキーのらしさが出ますが、カリラの特徴とも言える青リンゴのようで、洋梨のようなフルーティさが広がるバランスの取れた味わいです。

アイラモルトらしく、ピート香もありますが、その後にふわっと甘美な香りが立ちこめます。

他のアイラモルトほどピート香は感じないものの、フルーティさが実に心地よく十分満足できると思います。

よく、アードベック10年が男性的と言われ、反対にこのカリラ12年は女性的と言われます。

加水すると、多少香りがたちますが、やはりロックかストレートをオススメします。

【フィニッシュ】

徐々にドライでスパイシーになっていき、比較的長く香りが続きます。

ドライなハーブ、木炭の香りです。

【金額】

価格は5000円程度です。

 

カリラ15 アンピーテッド

カリラの一年に一度しか販売されない商品です。

【色】

色はゴールドです。

【ボディ】

ライトボディ

アイラモルトの中では飲み口は軽いです。

【香り・味わい】

ピート香とヨードの香りが最初ありますが、青リンゴのようなフレッシュさが後を追ってやって来ます。

カリラのフルーティさがさらに発揮されていて、加水すると苺のようなフルーティさが強くなる気がします。

その割には最後まで味や香りがはっきり残ります。

カリラ18

カリラ18年ボトルです。一応正規品ですが品切れになることも多いです。

【色】

透き通ったゴールドです。

【ボディ】

フルボディ。

カリラの中では力強さがあります。

【度数】

43%

【香りと味わい】

熟成年数が長くなるにつれ、フルーティさに磨きがかかります。ヨード香りの後にグッと桃や苺のようなフルーティさがあります。

それでありながら、スモーキーでダークチョコレート、ハーブ、レモン、シロップの甘みのようなリッチで複雑な味わいを感じることができます。

かなり複雑な味わいで、スモーキーでフルーティというカリラの特徴は出ていますが、実になんとも言い難い奥深い味わいがあります。

【フィニッシュ】

上品でドライな味わいが長く続きます。

あとを引く味わいで飽きることない後味だと思います。

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